富士見坂



「おめえさん どこの人かね」

「立道です」

「ああ あそこかね あの上の坂は秋晴れの日には富士が見えるだよ」

「えっ!やっぱりあれは富士山ですか」

「だから富士見坂って言うんだけどさ 今は言わねえかね」

「富士見坂っていうのは 初めて聞きました」

診療所では、みんなが知り合いのように話しかけます

診療所の近くに住んでいるというこのおばあさんが

富士見坂の名を教えてくれました

エマとの散歩コースです

富士山が見えるって なぜかうれしいですよね


こんな看板があるので

冬以外に森に入るのは危険です

でも

冬は大丈夫です


散歩コースを延長したら

富士見という字がありました

やっぱり富士山が見えるから

この名が付けられたでしょう

富士見坂から富士山を見たことのない夫も納得です


 この林道を歩きます

だれかのスノーシューで

雪が踏み固められて楽に歩けました

クロスカントリーの人にも会いました

エマはいろいろな動物のにおいを

いそがしく嗅ぎ回っていて

なかなか前に進みません

夫と私は木の香りを吸い込みながら

「ヒノキかサワラだね」と言い

「あのミズナラ1本で一年分の薪になる」とか

「こんなに大きい赤松を見るのは久し振りだね」とか

「あんな高い木のところに鳥の巣がある」とか

おしゃべりしながら

あっという間の1時間でした


冬の晴れた日 富士山は見えませんが

とてもきれいな戸隠連峰が見えます


神の、見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、
世界の創造された時からこのかた、
被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、
彼らに弁解の余地はないのです。
ローマ1:20

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